
給食食材で、時折、練り物を使う。
主菜で「さつま揚げ」の時は魚のすり身を使って手作りするのだけど、ちょいと煮物や炒めもの、汁物に入れる時は既製品を使う。
先日、卵チャーハンを作った時、黄色は卵、緑は長ネギ、さて赤はどうしようか。
浮かんだのは人参を筆頭に赤ピーマンも候補だったけど、適度な塩味もだしてくれるので、なると巻き(以下、なると)を粗みじんにして使うことにした。
この時、私の頭の中では、なるとの赤い渦巻きがいい仕事をしてくれる、そんな期待も込めてだったのに、納品されたものを見てビックリ!
なんと、なるとの渦が淡いオレンジ色というか山吹色っぽいのだ。
ブツを目の前にボー然としてたけど、「学校給食だから、食紅を使ってないんだろう」とピンときても時すでに遅し。
後から全く別用を装い、納品業者にいかにも「ついで」の話として聞くと、やはり食紅の代わりにクチナシを使っていた。
給食食材はできるだけ添加物を使用していない、使用していても安全性の高いものを使うようにしている。
ここ数年、食物アレルギーの対策もあり、一段とそれはスピードアップしてるから、以前いつ使ったか忘れるくらい久しぶりに対面したなるとも、赤から山吹色になったのだろう。
練り物だけでなく、ハムもソーセージもベーコンも無着色だから、そのまま素焼きにして出したら、生徒から「超不味そ〜〜!」と言われるシロモノ。
意味は判るし、学校栄養士はそこを大事にし、生徒にも理解させる必要がある。
しかし、なるとの渦はやっぱ赤が・・・と、やたらと黄色いチャーハンを目の前に、複雑な思いの昭和人なのでした。



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