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先日、夕飯を食べながらテレビを見ていたら懐かしい光景に出会った。
ニュースに続いての特集番組で、取り上げられていた話題は夜間中学。
私と学校給食とのかかわりは、夜間中学からスタートした。
夜間中学。
おそらく夜間の学校と言えば高校か大学を思い浮かべるだろう。
そして、夜間の中学校があると知るとビックリ。
私も存在を知って驚いた一人。
そしてそこに勤務するとは夢にも思わなかった。
それまでは、学校とは全く関係のない職場からポン!と飛び込んだのでカルチャーショックは相当なもの。
特集でも少し映像が流れたけど、夜間中学が広く知られるようになったきっかけは、山田洋次監督の「学校」という映画かもしれない。
このNHKの特集番組(クローズアップ現代)では、夜間中学に通う生徒の就学援助金が、自治体の財政危機などで打ち切りとなる動きが出ている話が軸となっていた。
私はテレビをつけていただけで、夜間中学が取り上げられると知らなかったから、久しぶりに見た教室の風景を見て懐かしくなった。
あの婆ちゃんは今でも大盛りごはんを食べてるんだろうか・・・ヤンチャ坊主は高校を卒業しただろうか・・・不器用だったあの子は・・・
様々な人と出会った夜間中学。
社会の弱者とか、ドロップアウトで何チャラとか、「夜間」という言葉に引きづられるとそう思ってしまうかもしれないけど、夜間中学に通う生徒はそんなにヤワじゃなかった。
しかし、境遇から夜間中学に通っていると声に出していえる人も、言えない人も存在していた。
昼であっても夜間であっても、学校はいつの時代も、誰にとっても、学ぶことで自信を持たせてくれる場であって欲しいと思う。
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日本には伝統と言われるものが沢山ある。
工芸品や美術品などもあるだろうけど、襖、お風呂、畳などの生活様式も伝統だろう。
学校でも茶道部やお作法の時間、武道系のクラブ活動があるところは畳の部屋があるところも珍しくない。
しかし、過去に私は「畳の部屋で給食を食べる」というのは聞いたことが無いことに気づいた。
もしも、全校生徒が集まって畳敷きの部屋で給食を食べるとなったら・・・
まずは靴を脱ぐところから始まるけど、まあ、全校生徒が200人くらいでも大変な騒ぎになるはず。
そして配膳。
畳の上にみそ汁でもこぼそうものなら、染み込んじゃって変色。ごはん粒を靴下でふんじゃったら、給食を食べる前に靴下が気になってしょうがないはず。その後はとってもブルーな気持ちで5時間目の授業を受けなきゃいけないかも・・・
いざ食べようって時も、畳の上に直接お盆を置いて食べるなんて出来ないだろうから、座敷用の長テーブルを用意しなきゃいけない。でも、個人的には、宴会か殿様が使ってた様なお一人様用のお膳を使いたい。ここは雰囲気ってことで・・・
で、食べ終わった後が一番の勝負どころだろう。
おそらく何度注意しても、食べ終わったら畳にゴロ~ンと転がって「いやあ、食った食った~」ってお腹をさすっちゃう生徒がいるはず(いて欲しい)。
もしかしたら、胸ポケットからマイ楊枝を取り出し、シーハーしてくれちゃうかも。
ご馳走様をした後は、生徒にとっては地獄が待ってる。
しびれた足で立ち上がろうとして、ひえ~っとなっても捕まるところが無く、そのままお膳の上にドーンと倒れ込み、残したヒジキが制服にビッチャリ付き、お皿はガチャーンと割れ・・・
やっとの思いで靴を履こうと思ったら、おろしたてのスニーカーは誰かが履いてトンズラした後で、醤油で煮染めた様なズック(スニーカーではない、ズック!)があるだけ・・・。
学校給食法に「六 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。 」とある。
畳の生活は、平成の今でも残っている伝統的な生活様式。
家庭であればほのぼのとしたくつろぎが浮かんでくるし、畳の部屋で食事をするのは、贅沢な気すらしちゃう。
だから、学校だって畳の部屋で食事をする事も「我が国(や各地域の優れた)伝統的な食文化」と(無理からに)繋がってもいいと思う。
ただ、どうしても年のせいか職場の慰安旅行的な画が浮かんじゃって、こういう妄想についついなってしまって・・・
やっぱり給食は机と椅子で食べるのが一番いいんじゃないか?な~んて思っちゃったのでした。
※このエントリの「畳で給食」の様子はあくまでワタクシの妄想です。
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東京では、この冬は雪は降らないかと思っていた。
でも、2月に入り何度か雪が降ったけど、どの日もショボイ降り方。
こんなもんかな~って思っていたら、昨日、久々に積もる雪となり、家の前の道も雪道になってしまった。
雪国で除雪作業に追われる方々や、生活に不便を来している地域の方には笑っちゃう様な雪だろうけど、東京ではちょっとの雪でも大ニュース。
給食に影響が出るとしたら、物資が届かない事。
都内の交通機関は本当に雪に弱い。これは電車だけでなく、車も同様。
ところが今朝は比較的温かく、都心の道路は私が通勤する頃には雪がほとんどなく、これはこれでビックリ・・・
やきもきしていたけど、学校へ向かいながらホッとしちゃってた。
そんなことは知らない生徒・・・
きっと、給食時間は温かいものがいいな~なんて、献立のことだけを考えてるに違いない。
去年の夏の猛暑を考えると、今年の冬がこれほど寒くなるとは思えなかった。
しかし、しっかりと寒い。
寒くなると温かいものがやはり美味しい。
給食献立でも、ほうとうやラーメンなど、汁ごと食べて暖まる献立が増える。
汁ごと食べるということでは、正統派の具沢山みそ汁も、登場回数は夏よりも格段に増える。
この具沢山みそ汁の1つに「豚汁」がある。
豚汁・・・
私はこれを「とんじる」と読むし、ルビを打つ必要がある時にも迷わず「とんじる」と書く。
しかし、人によってはこれを「ぶたじる」と言っている。
あえてカウントをしたことはないけど、おおよそ聞いている限りは「とんじる」も「ぶたじる」も人数は約半々の気がしてる。
そんなことを考えてたら、以前、「ぶたしる」と言ってた人がいたのを思い出した。
これもまたありなのか、その人のオリジナルだったのか・・・
果たして「とんじる」と「ぶたじる」、何か違いがあるんだろうか?
ちなみに私が考えるオーソドックスな「とんじる」の中身は、「豚肉、豆腐、油揚げ、里芋、長ネギ、ごぼう、ニンジン、こんにゃく、大根」で、全ての具をいれるというよりかは、この中のいくつかをピックアップする事がほとんど。
でも、最低でも5種類くらいの具になってるかなあ。
そして味噌は、赤味噌が6、白味噌が4の割合の合わせ味噌にする事が多い。
生徒からツッコミを入れられた事は無いけど、『「とんじる」と「ぶたじる」とどっちが正しいの?何か違うの?」』と聞かれたら、『そりゃ「とんじる」に決まっとる!』と、お答えしちゃいたい。
が、この答には何の根拠もないのが辛い。ホントのところはどうなんだろう?
みそ汁の話題は以前にも書いたけど、名称だって関わってくるとなると、汁類の奥深さをさらに実感しちゃうのでした。
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頭の中で考えてることと実際の行動がずれてしまうこと。
これって誰にでもあるんだろうか。
私は著しくこのあたりに問題を抱えてる。
たとえば、出さなきゃいけない葉書をバッグに入れて、結局それを忘れてまた持ち帰る。酷い時にはバッグの中に入れておいたことをすっかり何日も忘れ、底の方でグシャグシャになってから気づいて仰天しちゃったり・・・
これはボケではなく、単なる物忘れと思いたい。
仕事でも、発注を忘れて当日の朝に納品されていないのを見てビックラ。自慢じゃないけど1回2回じゃない。
ああ~、やっちゃった!って失敗は何度も繰り返しちゃうと、ホントに自分がどれほどダメ人間(たぬき?)か思い知らされるけど、それとは別に、もしやっちゃったらどうしようって想像をすると、とっても怖くなることもある。
給食室で作業をしていると、様々な調理作業がある。
カットされ、てんこ盛りになってる野菜のザル。
これを何かの拍子で引っかけて、床にばらまいちゃったらどうなるんだろう・・・
出来上がった卵焼きが、鉄板のまま作業台の上にある。
全部で1枚、2枚、3枚・・・10枚ほどあるけど、全部ひっくり返したらどうすりゃいいんだろう・・・
以前、必死になってる調理さんの横でつぶやいてたら「そんな怖い話、止めてください!」とにらまれてしまった。
そりゃそうだ、一生懸命作業中の人にするような話じゃない。こういうのを空気が読めないと言うか無神経って言うんだろう。
しかし、現実に無いわけじゃない。
私が給食を食べていた時代は、給食室の前にクラスごとに食器や食缶が並んでいて、係りがそれを取りに行っていた。
この時も、二人組みで運ぼうとして息が合わず、中身をこぼして呆然としちゃったこともあった。
今では給食は出来上がった後、クラスに運搬用ワゴンで運搬する。
これはカフェテリア形式以外は、ほぼどこの学校でも同じじゃないかと思う。
ワゴンの運搬は、2階以上であれば専用のリフトを使って移動させる。
以前、積み方が悪くてリフトで運搬中に食缶が崩れてしまい、目的地の階に着いた時には中身がリフトの床でグチャグチャ。
この話を他校の栄養士から聞いた時には、その後の顛末を想像するだけで気が遠くなった。
クラスに無事に到着後、配膳用のワゴンに食缶を乗せようとして手がすべり、床にみそ汁を飲ませて泣いていた生徒もいたっけ・・・
自分のお腹に無事到着するまで、何が起こるか分からない。
だから、時には怖い怖い想像をして、ちょっとだけ気を引き締めることも必要なんじゃないかな。
ただし給食室で口に出す時には、生徒が食べ終わった後にしなきゃいけないってことだろう。
※※
・・・というエントリを書いていたら、岩見沢市で給食が原因と見られる食中毒のニュースが!
それも800人強の大規模なもの。
報道されている以上のことは分からないけど、お腹に到着してからも心配事が続くのは食べ物の宿命。
今日の朝の打ち合わせは、気を引き締めましょう!になることは確実です。
※※
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学校の図書室には様々な分野の本があり、調べ学習や読書をするため多くの生徒が利用している。
その中には職業に関する本も置いてあり、お医者さん、先生、アナウンサー、漫画家などなど結構な数が揃っていた。その中に「栄養士になるには」ってタイトルのものもあって、思わず手にとって見たことがあった。
内容としてはどうやったらなれるのか、どういう仕事をするのかなど、病院や学校だけでなくフードコーディネーターや料理研究家など、各分野にわたって詳しく書かれていた。私の中学時代は、とにかく薄ボンヤリ過ごしていたから将来何になるかなんて考えたことも無く、もし図書室にこの手の本があったとしても全く眼中に無かっただろう。
しかし、本はあくまで広く浅くであって、一般的なこと。
泥臭いことや生々しいけど実は一番興味がありそうなことには触れられていない。
そりゃそうだろう、まかり間違えれば東スポ的な本を、中学校内の図書室にわざわざ置いておく必要もない。
そんなある日、生徒からインタビューの依頼を受けた。
なんでも総合学習の一環で、学校で働く人の仕事についてのレポートを書いて壁新聞を作る。その中に栄養士の仕事も入ってるからインタビューをさせてくれ、と言うことだった。
そういうことならと軽い気持ちで了解して、いざ、生徒のインタビューが始まった。
どうして栄養士になろうと思ったのですか?
どんなことに気をつけていますか?
献立はどうやって作るのですか?
栄養士の仕事は楽しいですか?
…困った!
友人とのおちゃらけやグチ並べ大会であれば、話を自由自在に誇張縮小しちゃってお笑いドラマ仕立てにしちゃう。
でも、将来ある中学生に、マジメな顔で紙とペンを持って目の前で聞かれたら、脚色する訳にもいかない。
生徒からの質問は職務質問に思え、さんざん嫌な汗をかきアワアワしながら一通り終了後、どっと疲れてしまった。
出来上がった壁新聞には、他の生徒たちがまとめたインタビューと共に「栄養士さんに聞きました」という記事が書かれていた。
それを読みながら、中学生に自分の仕事を等身大で簡潔に説明することの難しさを知り・・・、反省しきりなのでした。
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給食ではごはん、みそ汁に始まり、カレーのルーや肉じゃが、サラダなどなど。結構な数の「お玉で分ける」献立と、フライや卵焼き、パンやカットした果物など「1人1個」となる献立がある。
お玉で分ける献立の基本は、みんなに同じ量がいくように。
好きな献立であればもっと盛ってくれとか、肉が入ってないとか給食当番にあーだこーだとリクエストが飛び交い、わがままだとかいい加減にしろなんて叱られたり脅されたりと、配膳はにぎやかだ。
もっとも体調が悪かったりどうしても苦手だったりしたら、そこは応用編として軽い盛り付けに変更していただきますとなる。
一方、1人1個の献立であればお皿にポン!で終了。
いかにも盛り付けは簡単なんだけど、ここでも生徒どうしの抗争があったりする。
理由のほとんどは、ハンバーグや鶏の唐揚げなど自分の好きなものだと、こっちがでかい、肉の厚さが違うだの、大きさが原因となる。
1個ものはなるべく同じ大きさにして作るし、納品もしてもらうけど、工業製品じゃないから大きさに多少のバラツキだってあるから、そこが攻防戦の原因となる事がある。
その1人1個の献立。
通常は食べる生徒と教職員分の数、ピッタリで発注をする。
しかし、業者さんによっては果物などは傷んでいた時のことを考え、魚などの切り身などでも場合によっては発注量よりも多めに納品してくれることがある。
必要な数ピッタリで頼んだのに多く納品。
結果としてこれは「お余り」であり、必要数以上にある「余分」。
こういう時、多い分はクラスに分け入れる。
配膳の時にクラスを回って「今日はお代わりがあるからね~!」と声をかけると、それが好物だったりしたら生徒はにんまり顔で首を縦に振る。
鶏の唐揚げが3個だったとしたら・・・3人の争奪戦。
多くの場合、ジャンケンという古来からの手法で、誰のお腹に収まるかを決める。
でも、時々、3個であっても給食室で半分にして6個に分けちゃう。
小さくても6個に分ければ6人がお代わりできることになるから、3人の倍。それだけお代わり出来る人数が増えることになる。
倍になるのだから争奪戦だって楽になるはず。ましてや欠席がいたらその生徒の分だって・・・
しかし、どういう状況になろうと、生徒のテンションは変わらない。
このお代わり争奪戦は見ているとホントに面白い。
ジャンケンは必死だし、お代わりで1/2に切られたものはどれが大きいかちゃんとチェックしてたり、勝てば勝ったで負け組からは「お前は昨日もお代わりしたし、今日も・・・」なんて恨みつらみを言われながら、そんなことはどこ吹く風って感じでぱくついてたり。
生徒にとってのジャンケンタイムはひとつのイベントなんだろうか。
静かに食べる事も覚えて欲しい。キチンと姿勢を正し、箸使いもちゃんとして欲しい。
でも、たまには羽目を外して大いに楽しむ事だって必要なんじゃないかな。
そんな思いで、時々、「今日は鶏肉、どうしますか?」なんて調理さんに聞かれたら「じゃあ1/2に切っちゃおうか~?」って答える。
答えながら、クラスでこれから始まるジャンケン大会を想像し、にんまりするのは職権乱用かもしれない。
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バレンタインデー。
いつの間にやらすっかり定着しちゃったチョコレートの日。
こんな感じもする2月14日。
給食でバレンタインの日はどうするかというと・・・チョコレートをもろに出すことはしなくとも、チョコ味、ココア味のものを出すことが多い。
自分から進んで献立に入れる栄養士もいるだろうし、出してくれないかな~と何気なく言われて献立に入れる人もいると思う。
私の場合は後者。
誰からももらえない男の子がねえ~、なんて話を先生から聞いて、正直、う~んって思うところがなかったわけじゃないけど、普段の給食でもココア味のケーキを作る献立だってあるんだし・・・
そう思ってから、バレンタインの日にはココア味のケーキとかプリンなどをデザートに入れるようになった。
ココアケーキはバナナやマーマレードなどを加えることが多いのだけど、ある時、小学校の栄養士からごぼうのチョコケーキのレシピを教えてもらった。
ごぼうのお菓子?それもケーキ??
なんじゃそりゃ~って一瞬引いちゃったけど、結構イケるからダイジョブだよ~!なんて聞かされて作ってみることにした。
作り方は簡単。
ココア味のケーキにごぼうを入れるだけ。
ただし、ごぼうは粗みじんにしてバルサミコス(イタリア料理で多く使われるブドウを原料とする果実酢)で下味をつけてそれを加える。
調理をしてこわごわ試食をしてみると・・・旨いじゃ~ん!
ごぼうはいわれないとごぼうと分からない。
たまにプチっ!とごぼうにあたる歯ごたえが、ココア味ともよく合う。
生徒もおいしいとみえて、ごぼうのチョコケーキは大人気。リクエストを取る時だけでなく、普段でも「次はいつあるの?」なんて聞かれちゃう人気者になっている。
給食に限らず、人参、ピーマンなど苦手な野菜をデザートものを苦手克服登竜門にするのは有効手段の一つと言えるし、そうやっているご家庭も多いだろう。
しかし、ごぼうのチョコケーキに入っているごぼうは、言われないと分からない。
分らないからいいのか、分からないままでいいのか、それともハッキリとごぼうと存在を分からせた方がいいのか・・・
うだくだ言ってないで、とっとと試してみればいいじゃないかって?
その通りで、実は何度か「次はごぼうをもっと大きくして・・・」「スライスにして作っちゃおう」とか何度か頭の中では構想が出来ている。
にもかかわらず、私の様な記憶喪失ぐうたら栄養士は、献立を作り実際に調理したものが目の前にでてきて「あっ、そう言えば今度作る時にはごぼうをもっと・・・」なんて思い出しちゃう。
今年は14日は月曜日。
ごぼうのチョコケーキの献立が入っている。
そして、先日の調理さんとの打ち合わせでは、「ごぼうは今回は・・・」ってちゃんと伝えた。
後は私が月曜日に、「なんでこんな切り方したの?」な~んて言わないようにしなきゃいけないことだけだろう。
※※記憶喪失の私がなぜ今回は思い出せたのか・・・?
実は、fumieさんの「おうちでごはん、ひとりで、みんなで」のこの記事を読んで「そうだ!思い出した!!」となった顛末記?です。
fumieさん、ありがと~♪
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人の名前は流行がある。
昔は女の子であれば良子とか幸子とか、子がつく名前が多かったし、男の子にしても一郎二郎から始まりそうそう難しい読ませ方をする名前は無かった。
ところが今では生徒名簿を見てても、今風の名前は凝ったものが多い。「はい?」となって読めない名前が多い。
こうなる原因のひとつは、漢字と読みが一致しない。当て字っぽいと言ったら失礼だけど、昭和の脳みそでは読みきれないふりがなを見ると、その度に感心してしまう。
しかし、食べ物の名前。
これだってよくよく考えたら、なんでこれが?と言いたくなる漢字もある。
給食では骨ごと食べられる魚として、ワカサギとシシャモを時々出す。どちらも天ぷらや唐揚げにしたり、時には素焼きをして献立に入れる。
意外と生徒は食べるもので、どうだった?と聞いてもハナから完全拒否する生徒は少なく、その点ではとっても助かっている。
献立名はなるべく分かりやすい表記で…。これは以前の記事にも書いたけど、ワカサギ、シシャモは漢字で書くと「公魚(ワカサギ)」「柳葉魚(シシャモ)」。
これじゃ読めないだろ?ってことでカタカナで書くようにしている。
こういう話を先生たちとしていた時、社会科の先生から「たまにはわざと漢字で書いてみてよ」と言われて、それも面白いな~と思い、さっそく実行してみた。当然、ルビなんてふらない。漢字だけで「公魚の天ぷら」と献立表に書いて配布をした。
生徒の楽しみというか日課のひとつは献立表のチェック。
ホントに感心するくらい細かいところまで目が届く。間違いはすぐに指摘されるし、3日後くらいまでの献立を暗記してるのはザラで、自分が好きな献立のある日は絶対に忘れない。
恐るべし…
案の定、献立表を配ってすぐに教室に1枚掲示し、食い入るように献立チェックをしていたら公魚で止まってしまったそうだ。これは何だ?となって、社会科教師はシメシメと思ったのだろう。「この献立のある日までに調べてきなさい!」と一言。
献立実施の当日、朝から「今日の献立は何だっけ?」「調べてきた?」「えっ、読めない…なんだろ…」「へへっ、オレはちゃんと調べたぜ!」みたいな感じで盛り上がっていたそうだ。
いざ給食時間となると「ワカサギ~!」「ワカサギ~!」と一人ずつ名前の連呼で、お皿に小さなワカサギの天ぷらが乗っかっていった。
その様子は、必要以上と思われるくらいテンションが高かったし楽しそうだった。いつもよりもじっくりとワカサギの顔を見てる生徒もいた。
他のクラスでも、献立の確認をした時に「え~っ、これでワカサギなんだ~!」って声も聞かれたそうだ。
献立名や食材名は分かりやすく。
これは基本だろう。
でも、小さなワカサギが公魚になるだけで大きな話題となった。
先生のちょっとしたいたずら心は、生徒だけでなく私も学ぶことがあったのだった。
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10年・・・もっと前になるテレビ番組で、島田紳介が司会をしていた番組で面白いなあと思って見ていたものがあった。
番組タイトルを忘れてしまったのだけど、クイズ形式で顔写真がズラ~っと並び、全員が同じ職業、さあこの人たちの職業を当ててください!というものだった。
顔というのは面白い。
最初は全く分からない。だけど何枚か開き顔が並んでくると、確かになにか共通した雰囲気がある様な・・・
この法則でいくと、学校の先生の顔も確かに先生と分る何かを持っている。
以前、講習会があって場所が分からず、駅からどうやって行けばいいんですか?と隣の席の大ベテランの先生に尋ねてたら「大丈夫よ、駅を降りたらそれっぽい顔の人がいるから。それについて行けばいいわ」なんて言われ、たぬきに化かされた気持ちだったけど、本当にその通り。
駅を降りて間もなく「あれっ、この人はもしかして・・・?」、そう思ってついて行ったらビンゴだった。
栄養士というのも何かあるのだろう。
栄養士が集まる講習会や研修に行くと、それっぽい雰囲気が漂う。
なんだろうな~と思うと、それっぽい雰囲気を作る1つの要素は化粧だろう。
まるっきり化粧のケの字も無い様な、顔の造作を変えることなくデンと座っている方々がほとんど・・・
私も毛づくろいくらいはして行くけど、たぬきの目元の水中メガネやしっぽを隠す様な小技はしていない。
同じ食べ物系でも、町中のこじゃれたレストランで働く人は、それなりにお化粧をしてる人がほとんど。
そりゃそうだろう、化粧っ気がまるでないと不健康そうでマズそうなイメージがわいてくることだってある。こういう所で働く人はビッチリの必要は無いにしても、それなりに化粧をすることは大事な事だろう。
しかし、栄養士が髪の毛が縦ロールで目元はつけまつげバッチリ、アイライナーひきまくり、ついでにおてもやん風の真っ赤なほっぺをして「だからこの数値だとぉ、血圧ってヤバいんですぅ~」なんて言われたら・・・
嬉しい方もいるだろうけど、何だか信憑性に欠けるバラエティ番組の延長の様な雰囲気もある様な無い様な・・・
職業が人を作るのか、人が職業に染まっていくのか定かではないけど、確かにそれっぽい顔になる。
だから同じ職業でもちょっと系統が違う顔や雰囲気だと「なんだろ、この人?」となってしまいがちだけど、イメージは固定するからいい時と、打破されるから型破りでいい時と両方あるだろう。
イメージ通りは苦労しなくても長い時間同じ仕事に携わっていたら伴うかもしれない。
でも、打破して型破りとなると、実力が伴わないと何ともカッチョ悪い。
顔が職業を表すのは、見た目に自信がプラスされることも大きな要因なのだろう。
生徒の作文に「将来は考古学者」なんて書いてあるのを読むと、インディ・ジョーンズのハリソン・フォードを思い出し、なんてカッチョいい~!今からサインをもらっておこうか?なんてすっかりその気にさせられているのでした。
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給食では米飯の回数が増えていることもあり、ごはんと汁物の登場が以前よりも増えてきている。
汁物はすまし汁、そして豚汁やさつま汁など具沢山のものも出すけれど、圧倒的に普通のみそ汁が多い。
しかし、「普通のみそ汁」とは書いたけど、みそ汁の普通は定義が難しい。
なぜ難しいかと言えば、味噌そのものが赤味噌、白味噌、八丁味噌などがあり、なおかつ米だ麦だ豆などと原料の違いがあり、さらに赤味噌と一言で言っても日本全国、数えきれない程の味噌があることだろう。
もっと言えば自家製の味噌を作っている家庭だってあるだろう。
使う時も単独で使うか、合わせ味噌にして使うか・・・
味噌の味ひとつを考えても、みそ汁に使う味噌は何ですか?と聞いても何が普通の味噌なのか、解釈がすごく違ってくると思う。
だし汁も、カツオ、サバのほか昆布も加えたり、地域によってはイリコが主役になることだってあるだろうし、だし汁の味で同じ味噌だって味は大きく変わってくる。
さらに中にいれるみそ汁の具。
私にとってみそ汁の具の王道は、豆腐となめこ、大根と油揚げ、ジャガ芋とわかめ・・・こんなのがでてくるのだけど、これだって人によってはアンタそりゃあ邪道だよ~!って言われるだろう。
給食でみそ汁は生徒も好きな献立。
普段、私はみそ汁のだし汁はカツオの中厚削りを使っている。
カツオでダシをとったみそ汁は、お腹が空いている時には思わずクンクンしちゃうし、ご馳走の香りがする。
そのご馳走の香りの中にいれる具は様々。
シンプルに豆腐と長ネギとかもあるけど、汁物以外の献立で野菜ものが不足していると、エイっ!と3種類くらいの野菜を入れてしまう。それも結構な量を・・・
ある日、配膳の時に生徒から「みそ汁の具ってさあ・・・」と切り出されたので何だろう?と思って聞いてみると、みそ汁の具はこんなにいらない、ほんのポッチリ申し訳程度に浮いてるくらいでいいんだけどな~、ということだった。
どうやらその生徒のお家では、食卓で具沢山のみそ汁は日頃から食べないらしい。
その後、何気なく何人かの生徒に聞いてみると、同じ様なことを言う生徒もいれば、具沢山だからいいのにね~と答える生徒もいたり・・・
みそ汁は超定番献立。
だけど選択肢が山のようにあるだけに好みは様々。
つくづく奥が深いものだと思うのでありました。
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