
小学校では食の体験授業がある。
先日、小学1年生の1日はグリンピースのさやむき、もう1日は空豆のさやむきの2つをお手伝いする機会があった。
チビッコたちはエプロンをつけて多少緊張した顔つきで、グリンピースのさやを剥くと、中からコロコロと丸いグリンピースが出てくる。
緊張した顔が一気に笑顔になって、ほらっ、こんなに大きいよー!なんて声があちこちから聞こえてくる。なんともほのぼのした気分になっちまう。
そら豆はさやを割ると、ふかふかの白い綿に包まれた豆が出てくる。
この綿は豆を乾燥や寒さから守るためのものだけど、そりゃもう目を閉じてスリスリしてると癒されるわあ。
これは小学生といえども同じのようで、目が半眼になりながら「ふわふわ〜」などとあちこちから聞こえてきた。
豆は子どもの天敵。
これは今も変わらない。だけど、自分でむいたグリンピースやそら豆は違うようで、その後の給食に出てくると、綺麗に完食してくれる。
かわいいなあ、と思いながら、この子たちが後6年たって中学校の門をくぐったら、途端に斜に構えちまうのか。それが成長というものなのかなあ。
残るはとうもろこしの皮むきで3部作の出来上がりでございます。

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出来上がったら、ちょっと違う・・・
味もそうだけど、色がすぐに変わってしまうものがある。
果物だとリンゴは皮をむいてちょっと目を離してる間に、すっかり色が褐変してしまい、そうなると美味しさも半減しちゃう気がする。
給食はどうしても作ってから食べるまで時間が空く。
これはもう如何ともしがたいもので、宿命。
野菜ものは炒めても焼いても蒸しても、しばらくするとジュワ〜と水分が出てくる。そしてもれなく色も変わってくるものが多い。和え物にしても同じ。
中でも酢が入ると緑色のキュウリがすっかり古漬けの様相になることも。
梅雨時、さっぱりした酢の味はアクセントになるし食欲増進に一役買ってくれるけど、とっとと作ってとっとと食べないと色が抜けることもしばしば。
去年ピンクだった紫陽花が今年はブルーになっていた。そんな感じだろか。
なんとも悩ましいものでございます。


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気づけば6月じゃあ無いか!びっくりしたぜ・・・
特に何かあってではなく、単なるサボリでございます(ぽりぽり)
毎晩、晩ごはんを食べるとキョーレツな眠気。
うたた寝とは言えないほどの本格的なうたた寝をしたため、気づけば真夜中過ぎ、当然、そこからまた布団で眠りにつくという眠り姫・・・もとい、眠り婆さん状態。
うだくだしている間に西郷どんには子供が生まれるし、シャンシャンもすっかり大きくなってリンゴ食いまくってるらしい。
どこかでこの睡魔を断ち切りたい。
さて、どうすりゃいいんだろか?
どなたか妙案を授けてくださいませなのです。


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羊肉といえば北海道。
それを覆してくれたのは長野県出身の友人。
長野市からほど近い信州新町地域は羊の飼育が盛んなところで、長野市内のスーパーでは羊肉がてんこ盛りで売られてるという。
好きな人の話だから「てんこ盛り」は多少の誤差はあるとしても、羊肉イコール北海道と思い込んでた脳みそには衝撃だった。
ずいぶん前の記事でも、ジビエとかウサギ肉とか日本ではマイナーな肉の話をした覚えがある。
羊肉はジンギスカン料理のおかげで認識は高いだろうけど、日常的に食べるか?となると地域や人によってずいぶん違うと思う。
東京に住んでいて、給食の肉で「あえて羊肉」を選ぶ?
これは通常だと考えられないだろう。
好みや価格もあるけど、小学校入学までに羊肉を食べてる家庭がどれほどあるか。
これはアレルギーという今や給食では避けて通れない理由からで、食べたことがなかろう度が高い食材を使う必要もないし、使うからにはアレルギーのリスクが高まる。
宗教上の理由(宗教による制約の少なさ)もあり、ヨーロッパでも日本でも公式晩餐会では羊肉(ラム)がよく使われると聞く。
しかしワタクシの相手は学校給食。決して公式晩餐会ではない。
北海道や長野県の給食では羊肉はフツーに使われるんだろか?
ここは是非とも知りたいところでございます。
※ひつじの町・信州新町のサフォーク牧場(ナガラボより)


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瓶に入った調味料類、めっきり少なくなったなあ。
給食で使う業務用だと、昭和時代は一升瓶の醤油や酒が定番だった。
これが今では1.8Lの取っ手付きのポリタイプがほとんどになってる。
もちろん今でも瓶のものは残っている。
しかし、割れる、重い、空き瓶の処理を考えると、「あえて瓶を選択」するためにはそれなり以上の理由がないと、ポリタイプを選んでしまう。
飲兵衛の中にはビールは絶対に瓶!と言われる人がいる。
その理由のほとんどが、缶ビールは缶の味がするから嫌だと言われる。が、味オンチのおたぬき、瓶ビールと缶ビールの味の違いが全く分からない。
流石に日本酒だと紙パックの酒は時間が経つと「ん〜っ」て味になるかな。
しかし味が濃く塩分が多い醤油は、同じ商品だと瓶とポリはどれほど味が違うものなんだろう。
時代とともにパッケージーは変わる。
生徒たちが飲む牛乳も瓶から紙パックが今では主流になって久しい。
瓶は重い、取扱も気を使う、味の違いがイマイチ分からんとほざいても、便利なパッケージにはない魅力も相まって、何か味が違う、と思わせる。
空のポリ容器を捨てる時、ちょっとよぎるのでございます。


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携帯電話はとっても便利なツール。
SNSはメンドーでフェイスブックとか何チャラは使わない。ほとんど電話することにしか使わないワタクシでも、栄養士仲間との連絡とか、電車の乗り継ぎを検索したりと、便利だなあと思うことは間違いない。
学校では保護者と学校を繋ぐ緊急時の対応をする緊急連絡網がある。
職員同士の緊急連絡のツールもある。
しかし日常業務の多くがファックスや電話といったアナログチックな方法が取られている。
4月から学校勤務を始めた新人栄養士の前職場は、かなりの頻度でLINEやSNSで仕事の連絡があり、八百屋や肉屋などの連絡もメールや他のツールでやってたらしい。
だからアナログでやり取りするのが驚きであり、なぜもっと便利なツールがあるのに使わないのか、不思議な場所だと驚愕していた。
おっしゃる通り。
しかし便利なものだからこそ、休日だろうと深夜にトイレに入っていようと、構わず仕事が追いかけてくるってどうなんだろか。
連絡があって助かったー! VS 休みの日になんだよっ!
どちらも成立するだけにううむと唸るが、昭和の生き残りのおたぬきとしては、ダメな時はダメでいいじゃん、仕方ないよとバッサリ切り捨てる。
はてさて、黒船が目の前に停泊してるのにこの考えは通用するのか否か。
いばし考える次第でございます。


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4月下旬になり、そろそろ新しい職場も少しだけ慣れてきた。
慣れは仕事そのものよりも、職場の人間関係が大きい。
これは学校だけでなくどんな職場だって同じだと思う。
おかげさまで異動先の職場は底意地の悪い匂いがしない、これはラッキー!であり、これ以上望むものは何もないと断言しちまおう。
しかし肝心の生徒諸君の食の好みはイマイチ分からない。
なぜなら、ほぼ毎日、ほぼ完食が続いているからで、下手すりゃ皿まで食べてくるのか?と思うような食いっぷりで、こうなると何が好みなのかサッパリ分からん。
4月の献立は前任者が残してくれたもので、味も量も生徒を知り尽くした人が残してくれた献立だから、完食もなるほどとうなずくだけ。
さて5月の献立は・・・、もちろん前任者のものをベースにしましたです。
決して楽をしようと言うのではない、だって食べるんだもの、何を変えろと言うのだ!とたぬきは呟く。
人が変わるとそれまでのやり方や考え方に変化がつくことがあるし、それを望まれるケースもあるだろう。
でも、変えりゃいいってもんでもない。
6月以降もこの方式で、と企むワタクシでございます。


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新しい職場になると、もれなく新しい給食室がセットになる。
正確には施設が新しい訳ではなく、見たことない給食室が待ち構えてるってことで、そりゃもう新鮮な驚きがあっちにもこっちにもてんこ盛り。
ワンコやニャンコが新しい家に引っ越したら、あちこちクンクンして様子を探る。
たぬきだってまさにこの状況。
前任校は由緒正しい昭和の校舎だった。
あわよくば今度はという夢は砕かれ、今まで同様、下手すりゃ今まで以上に昭和の校舎とご対面し、笑っちゃうくらいのボロっぷりは「あっぱれ!」の一言。
しかし、新しいとちょっとの傷でも「誰がこれをやらかした?!」と犯人探しが始まるけど、昭和の校舎はおおらかそのもの!
人には(たぬきにも)持って生まれた星というのがある。
どうやらワタクシの場合、新築とか近代的には程遠いらしい・・・


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ムナシイ・・・
給食が終わって職員室に戻った若い男性教師が、ため息とともにつぶやくので、なんだなんだ!と聞き耳をたてるおたぬき。
今年、1年生の担任になってすんごく張り切っている。
しかし生徒たちは様子見気分があるようで、どんなに盛り上げようとしても、シーン
給食時間も同様で、さあさあお代わりする人は?中学生になって給食も量が増えたよねー!などなど、思いつくままに必死になっても、シーン
先生になってこれほど喋り続けたのは初めてだよ、隣のクラスからは笑い声が聞こえるのに、と嘆き節を聞いて心の底から笑ってしまった。
入学式も終わり、誰もが新しい気分で始まる新学期。
まだまだ緊張があるのは先生だって一緒。
もちろんおたぬきも同様、給食スタート初日は無事に終わるように、それだけが気になってたし。
調理員さんたちにイヤミを並べられるようになって、ようやく慣れたんだなあ、と思うことでありましょう。


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